IOPPの医療機器パッケージングの基礎コースに関する3つのポイント

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今年、MD&M Westでは、Institute of Packaging Professionals(IOPP)の医療機器パッケージングの基礎コースに参加する機会に恵まれました。IOPPの医療機器パッケージング専門委員会(MDPTC)によって開発されたこのコースは、医療機器のパッケージング分野に新たに参入する人のために設計されました。

3回の半日セッションにわたり、インストラクターは技術的な経歴を持つ人も、私のようにそうでない人も対象に、幅広いトピックを取り上げてくれました。このコースに参加するときは何を期待すればよいのか全くわかりませんでしたが、最後にはこの経験を通して見識を得て、力づけられたと感じることができました。 

無菌遮断パッケージングを深掘り 

私にとって、このコースから得た最大の収穫はその内容でした。この3日間で学んだことや、ディスカッションで生まれたあらゆるアイデアについて何時間でも話すことができました。重点項目に固執しがちですが、私たちは、材料の構造、規制とテスト標準規格、持続可能性の将来、リスク評価やCAPAなど、短期間に幅広い内容を網羅しました。今回使用したスライド資料と自分で書き留めたメモはこれから何か月、何年も参照することになるでしょう。 

このコースは、講義形式の指導、ディスカッション、参加出展ブースでのデモンストレーション、ハンズオン教育に分かれています。ほとんどの時間をラボでの作業ではなくコンピューターを使用している私にとって、ハンズオン教育は非常に興味深く、有益なものでした。ダイ・ペネトレーション・テストの実施と無菌遮断システム(SBS)の設計は、このコースで私が最も気に入ったアクティビティの1つでした(そして、私たちのチームは眼内レンズとその移植デバイス用のSBSの設計に成功したと言えるでしょう)。  

多様で支援的なコミュニティ 

私が最も驚き、興味を持ったことは、このコースに多様な専門家が集まっていたことです。3日間を通して私が出会った人は皆、さまざまな経歴を持っており、業界について独自の視点を持っていました。営業担当者や製品マネージャーから調達専門家やパッケージング・エンジニアに至るまで、誰もが熱心に取り組み、個人のキャリアから得た洞察を快く共有してくれました。ファシリテーターも、支援的で心地よい環境を育むうえで素晴らしい仕事をしてくれました。  

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全体のまとめ 

このコースは、技術的なディスカッションや人脈づくりの機会を超えて、すべてが患者の命を守るという最終目標に結びつく素晴らしい成果をもたらします。パッケージ設計と規制遵守のあらゆる側面は、患者の安全への影響によって浮き彫りになります。インストラクターや同業者との交流は、医療機器の安全性を確保するための私たちの集団的努力の重要性を強めてくれます。また、日々卓越性を追求して継続的に努力するための強い動機にもなります。 

 

IOPPが提供する医療機器パッケージングの基礎コースは、単なる学習の機会ではありません。変化をもたらすことに専念するコミュニティへの入り口です。自分の体験を振り返ると、得られた知識とつながりをありがたく思います。これは、医療機器のパッケージング分野において、私たちの仕事はパッケージングだけではなく、命を守り、有意義な影響を与えることだと思い出させてくれます。 

今後のこのコースへの参加の詳細については、IOPPのウェブサイトをご覧ください。 

IOPPのウェブサイト
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