無菌遮断パッケージングでデバイスの売上を伸ばす方法

共有:

単回使用医療機器用途向けの無菌遮断パッケージングは、使いやすさの点で非常に重要であることが広く認識されており、製品全体の構成要素のひとつとみなされています(これには、標準規格や規制が大きな影響を与えています)。しかし、無菌遮断、無菌遮断内のパッケージング・コンポーネントを問わず、パッケージングの設計を最適化し、売上高に影響を与える形でその価値を最大限に引き出すことについては、多くの場合、この業界ではその機会を逃してしまっているのが現状です。このコンセプトは、先日開催されたthePACKoutで議論されました。J&J MedTechのパッケージ開発エンジニアであるMichael Simonds氏は、部門横断的なパートナーと協力して、競争上の差別化に貢献し、デバイスの販売提案の基盤となった無菌遮断システムを設計した経験について説明しました。この経験を将来の開発プロジェクトにおける日常的な実践に活かす上で、同氏が重要と捉えているポイントは次のとおりです。

1

マーケティング、研究開発、ユーザビリティのパートナーと協力する

このような協力関係により、パッケージング・チームは、顧客の声(VOC)に対処し人的要因が絡む活動に関与する機会を得ることができ、開発プロセスにおいてエンド・ユーザーを考慮した無菌遮断設計が主な優先事項となることが保証されます。そして既存のフィールド・データと臨床研究の結果を活用し、パッケージングがユーザーと患者に及ぼす影響を説明するストーリーを構築します。この情報は、差別化された設計を正当化する根拠として活用できます。 
2

パッケージの価値提案を定義する

マーケティング・チームと協力し、パッケージングの機能と利点の明確な(そして可能な限り網羅的な)リストを定義する取り組みを計画的に進めます。この取り組みでは、使いやすさに留まらず、医療処置にかかる時間と患者への影響、持続可能性、サプライチェーンの効率、病院のスペース節約などについても検討すべきです。これらはすべて病院にとって重要な目標であり、価値提案を明確に定義すれば、マーケティング・チームと営業チームにとっても伝えやすい競争力のあるストーリーを紡ぎ出すことができます。 
3

インタラクティブな販売コミュニケーションツールを組み込む

実用性を最適化する無菌遮断パッケージングの設計もひとつの方法ですが、QRコードやインフォグラフィックなどのインタラクティブな機能をより多くパッケージに組み込むほど、営業チームは、その設計がエンド・ユーザーにもたらす真の価値を強調しやすくなります。 
4

販売を促進する

看護師と医師を支持することは、病院の購買決定の重要な推進要因となります。エンド・ユーザーが、適切に設計された無菌遮断パッケージングについて、リアルタイムでポジティブなフィードバックを提供した場合、営業パートナーが、その後のセールストークやLinkedInの投稿で、その成功を共有していることを確認しましょう。  

無菌遮断パッケージングはユーザー・エクスペリエンスの基盤であり、トレーニング、教育、マーケティング活動においてその価値が強調されれば、販売を促進することができます。パッケージング・チームは、収益に影響を与える商業パートナーとしての立場を確立できます。マーケティングと営業の会話に加わり、影響を測定・共有することで、収益機会を逃さないようにしましょう!

無題のデザイン(63)
共有:
コメント(0)
当社をフォローする: