SDGsとその先へ – より持続可能な明日を迎えるための道を拓く

持続可能性の定義が進化し続ける中、私たちはヘルスケア・パッケージング業界として、個別に、また全体としてプラスの影響を与え続けるにはどうすればよいかを理解するよう努めています。ベストプラクティスの特定と明確に定義された持続可能な開発目標（SDGs）を通じて、組織はより健全な環境と経済的存続の目標をサポートする意識的な決定を下すことができます。 

2023年10月、Oliver Healthcare Packagingチームのメンバーは、ニューヨーク州ニューヨーク市の国連（U.N.）を訪問し、SDGsについて詳しく学ぶ機会がありました。本部のガイド付きツアーに加えて、経済担当官や、現在国連訪問者サービスで働いている環境工学とバイオテクノロジーの博士号を持つSouad Fennouh博士をはじめ、環境およびコミュニケーションの専門家とお会いする機会がありました。訪問中、彼らはSDGの枠組みに含まれる17の目標について詳しく学び、ヘルスケア・パッケージング業界に密接に関係する目標について話し合うことができました。 

持続可能な開発目標とは？ 

SDGsとは、2030年までにすべての人にとってより持続可能な未来を達成するための「青写真」となるように策定された、相互に関連した17個の世界目標をまとめたものです。簡単に言うと、持続可能な開発目標とは「世界と私たちの未来のためのロードマップ」だとSouad Fennouh博士は述べています。すべての人々がより良い生活を送れる方向へ、私たちが世界全体を牽引し続ける未来を指すものです。 

これらの目標は、2015年に加盟国として知られるいくつかの国の代表を含む国連総会によって設定されました。SDGsは、2000年に策定されたミレニアム開発目標（MDGs）に追随するものとして作成されました。MDGsは、貧困と飢餓への対処、初等教育の普遍的提供、男女平等の促進に焦点を当てた8つの目標で構成されています。

SDGsに何を含めるべきかを決めるために、代表者は情報を収集し、世界中のコミュニティと議論しました。決定されると、目標は持続可能な開発のための2030アジェンダの一部となりました。今日提唱されている目標は、世界中で直面している社会、経済、環境開発の幅広い課題に及んでいます。しかし、2030年を目前に控えた中、多くの目標が未達成であることから、新たな目標の枠組みを策定する準備が必要になっています。 

なぜ目標が達成されないのか？ 

SDGsに関して言えば、危機的状況と不況によって目標が未達成となる悪循環が生まれています。 

Fennouh博士によると、パンデミック以前はSDGsの達成に向けて前進していましが、パンデミックにより目標への進捗が大きな影響を受けました。新型コロナウイルス感染症によってもたらされた課題は世界を後退させ、多くの国が2030年までの目標達成に向けて進むべき道を再考する必要に迫られています。 

さらに、目標は相互に関連しており、多くの場合、1つの目標を達成するには、別の目標と密接に関連する問題に取り組む必要があります。未達成の目標を引き起こす可能性のある要因には、資金不足、ガバナンスの問題、経済的課題、社会的および文化的ハードル、世界規模の協力などが含まれます。しかし、SDG達成に影響を与える要因を認識することで、私たちは政府、企業、市民社会、学界、個人を巻き込むために多面的なアプローチを念頭に置いて実践し、前進を続けることができます。 

2030年に起こることとは？ 

新しい一連の目標の枠組みが2015年に確立されたように、2030年に近づくにつれて同じことが起こる可能性が高いです。これまでの総会と同様に、未達成の目標は、持続可能な開発のための2030アジェンダよりも先の新しい一連の目標に組み込まれる可能性があります。私たち全員が抱いている疑問の1つは、「同じような問題に焦点を当てるのか、それとも絶えず変化する世界の需要に基づいて変化させるのか？」です。 

将来的について1つ確かなことは、国連が取り組んでいるこれらの目標は継続されるということです。なぜなら、国連は常により良いものを達成しようと努めているからです。ハードルを高く設定することは野心的ではありますが、重要なことです。その理由は、私たちは次世代のために世界を作らなければならないからです。この運動には、現代の若者がすでに変化の担い手として参加してくれています。 

今日、私たちがSDGの達成とより持続可能な未来に向けて世界を動かし続ける中で、全員が変化の主体となることができます。前進するにつれて、私たちはSDGsを、各自の役割を果たせるように日常生活を適応させるためのロードマップとして考えることができます。 

国連とその加盟国は、地球を保護するという使命と、すべての人々が平和と繁栄を享受するという目標を掲げ、今後も進歩を優先していきます。しかし、政府、民間部門、個人がそれぞれSDGsと世界を前進させるために重要な役割を果たしていく中、今後もパートナーシップが最も重要であることに変わりはありません。