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「時は脳なり」 - カテーテル・ラボのベテランから学ぶ

著者:Jill Straszheim | 2022年5月3日 18:44:00

当社の記事ではよく医師と看護師を取り上げますが、それ以外の現場にも人生を変えてしまうような処置を支える多くの人たちがいます。この記事では、まさにそのような人たちを取り上げ、登録放射線技師(RT)と彼らが果たす重要な役割に焦点を当てています。

IRラボとCathラボの違い

CathラボとIRラボはどちらも、特定の臓器にアクセスするためにX線技術を使って針を体内に誘導する処置を行います。次に、ガイドワイヤまたはカテーテルを針から挿入し、影響を受けた部位を治療します。技術は同じですが、Cathラボは心臓や血管系に影響する処置や、バルーン血管形成術、心臓カテーテル留置法、ステント留置法などの処置を行います。IRラボは体の他の部位の動脈瘤や脳卒中、腫瘍などの閉塞物を治療します。

Jen氏やMolly氏のような技師は、複数の診療科を回ることが多く、頭からつま先まで全身の処置に精通していることが求められます。これはつまり、各処置で使用するさまざまな種類のガイドワイヤやカテーテル、その他の医療機器を使い分ける能力も求められるということです。

病院間の違い

Jen氏とMolly氏に、新しい症例を扱うとき最も気になることを尋ねると、彼らは顔を見合わせ口を揃えて「必要なものが揃っているか?!」と答えました。ご想像の通り、さまざまな病院のCathラボとIRラボで働くときに最も違うのは、備品です。RTは各症例を扱う前に、必要な備品が揃っているかどうかとその配置を監督します。これには各医師の好みを把握することも含まれますが、より重要なことは、すべてが棚にあり、いつでも使えるようになっていることです。今日のサプライ・チェーンの複雑さを考えると、これは以前にも増して大きな課題となっています(そしてより時間がかかります)。

症例に使用する製品は、医療制度で異なるだけでなく、同じ医療制度内の病院でも異なる可能性があります。たとえば、大規模な医療制度では、技師は毎日、病院を行き来しなければならないことがよくあります。施設を行き来し、15人以上の医師と働くとしたら、その調整は大変なことです。

図1:IRラボで神経症例用として選ばれた製品。チームが介入する場合、製品数は約2倍になり、使用されるパッケージングも2倍になります。 

CathラボとIRラボの医療パッケージング

CathラボとIRラボには「組織が重要」という古い格言がありますが、現代ではこれが「時は脳なり」に変わっています。いずれにしても、心臓発作や脳卒中の治療では時間が極めて重要です。必要なデバイスに違いはありますが、デバイスをすぐに、かつ安全に使用できることと、処置中に台の上を整理しておくことの必要性は同等です。

技師が、たとえば脳卒中の知らせを受けた場合、患者がドアから入ってきて、バルーンを設置して閉塞を治療するまでにチームに許される時間は90分です。患者が別の病院から搬送された場合、時計はもっと前から動き始めていることになります。この短い時間では、適切なデバイスを用意し、手術室を準備し、チームが配置に就くのに多くの時間を割くことはできません。パッケージングが問題になることなど許されません。手術室に入ったら、さまざまなサイズのステントとガイドワイヤが台の上に揃っているのが普通です。各サイズを分けておくこと、台から落ちないようにすること、無菌性を維持することが難しい場合もあります。技師は、デバイスを分けるために手術用タオルに書くこともよくあります。Jen氏とMolly氏に尋ねると、ここでパッケージングが役に立つことに二人とも同意しました。ガイドワイヤ、ステント、カテーテルを再びコイル状にして、Oliverのディスペンサー統合システム・キットなどのパッケージングに入れ、滅菌パッケージに書くことができれば、台の上をより整理された状態に保つことができます。また、滅菌済みの二次パッケージングに膨張率、破裂率、洗浄率が印字されていれば、よく参照する値を覚えて、さらに迅速に患者を治療することができます。

最終目標は同じ

RTR技師には、覚えることが山ほどあります。彼らはさまざまな処置と医師の好みを把握するだけなく、処置に必要な適切な製品を揃え、医師に渡さなければなりません。こうした日々の困難にもかかわらず、患者に対する思いやりが彼らの最優先事項であることに変わりありません。RTRの皆さん、皆さんのとても重要な仕事に感謝します!

緊急治療室と手術室のパッケージングの違いの詳細については、こちらの投稿ブログをご覧ください。