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ヘルスケア・パッケージングにおける個人的経験から学んだ5つの教訓

著者:Abhishek Gautam | 2021年10月4日 20:17:00

「個人の能力開発は、個人の卓越性に至るための出発点になります。個人の能力開発を止めることなく進行、継続させることにより、達成可能なことに限界はないことが文字どおり保証されます。」 - Brian Tracy氏

レッスン1 - 患者第一 - パッケージングは、患者の安全を確保し、エンド・ユーザーの使用目的に合った形で製品を提供する上で不可欠な要素です。材料の互換性、無菌遮断の完全性の維持、使用時までの保存状態の維持など、私たちが当社の患者に与え影響は重大です。なんとも皮肉なことに、プロジェクトやスケジュールのプレッシャーを受けて、パッケージング・エンジニアは、装置、材料、設計を適用除外として迅速に製品を提供することが必要な場合があります。しかし、早急な決断を下すと、製品の品質を損なうという過ちを引き起こす可能性があります。そのような状況下でバランスの取れた明確な考え方を保つには、「どんな残存リスクがあるか」とよく考えてみてください。この決断が患者、コンプライアンス、またはビジネスに悪影響を及ぼすかどうかを考えてみてください。このようにリスクに基づいた決断を下すことで、その場では見えなかった最終的なリスクを発見することができます。患者またはコンプライアンスのリスクの有無を認識することで、正しい決断を下せるだけでなく、現状を打ち破ることができ、最終的に信用と信頼を築くことができます。

レッスン2 - パッケージング・エンジニアリングは単なるパッケージング・エンジニアリングではない - 共同オペレーターとして新しい仕事に携わってわずか数週間で、ヘルスケア・パッケージング・エンジニアは単なるパッケージング・エンジニアではないことが明らかになりました。それは、ユーザーのニーズ、技術革新、市場投入までの期間短縮、コンプライアンス、品質、サプライ・チェーン、製造、コストへの対応において複雑なバランスを見出す必要のあるプロジェクト・エンジニアやイノベーターの仕事です。製品ライフサイクルの一つ一つの機能やそれぞれのパートに関連し、すべての顧客(社内および社外)を満足させるのは、困難なタスクです。簡単に見えてかなり複雑なパッケージングの良い例が、開封明示シール・ラベルの開発です。これらは通常、製造中に適用するのが簡単で、厳しい流通環境に耐えることができる上に、顧客が認識しやすく開けやすい高品質のコンポーネントに極めて準拠している必要があります。このタスクを達成するのは容易ではありません。技術的側面だけでなく、パッケージング・エンジニアは部門の枠を越えたすべてのチーム・メンバーのリーダー、コミュニケーター、監視役、交渉者、および協力者でもあり、縁の下の力持ちとしてヘルスケア・パッケージングの安全性と有効性に大きく貢献しています。

レッスン3 - 標準規格の知識を使用して成功を収める – 迅速な提供に対するプレッシャーを受けて適用除外とするアプローチについて先ほどコメントしましたが、パッケージング・エンジニアが時間がかかりすぎるために特定のテストをスキップしたり、コストがかかりすぎるためにサンプル・サイズを小さくしたりすることを求められる場合があります。別の例では、プロジェクト・チームがパッケージング・テストの最悪の封印条件または最悪の滅菌について把握しておらず、うっかり計画から省いてしまう場合があります。教育や説得を行う方法はいくつかありますが、標準規格に基づくアプローチに代わるものはありません。すべてのヘルスケア・パッケージング・エンジニアは業界標準規格に精通しており、時間をかけて仲間のチームに要件について教育し、プロジェクトのスケジュールの一部として適切に計画する必要があります。そのようなアプローチは、成功を収めるために役立つだけでなく、強力なSME経験と信頼性を高めます。

レッスン4 – 現状を打ち破る – 適用除外とするアプローチは、市場投入までの期間短縮の実現には素晴らしいアプローチですが、結果的に、現在のユーザーのニーズに適切に応えたり、有機的な技術革新を育てる機会が制限される可能性があります。社内手順や事前対策を通して、パッケージング機能を早期に設計プロセスに組み込む必要があります。製品開発チームにコンセプト段階で先端エンジニアリングおよび技術革新の余地を作るように要求することが不可欠です。エンドユーザーに近づき、材料、設計、プロセスベースの技術革新を活用することで、競争上の優位性への道を構築することができます。

レッスン5 – 失敗するなら早い段階で頻繁に – 私の上司の1人は「きちんと仕上げるための時間は決してないが、やり直すための時間は常にある」と私に言ったものでした。このコメントは個人的にも多くのことを意味しますが、私が覚えておきたかったことの1つに「失敗するなら早い段階で、必要に応じて何度でも」というのがあります。設計中や開発中には必ず、あらゆる種類のフィージビリティ・テストを実施してください。ユーザーベースの相互作用からラボベースの最悪のシミュレーションに至るまで、各テストにより土壇場のサプライズや失敗のリスクを減らすことができます。ここで重要なのは、プロジェクトにおけるそのようなフィージビリティ評価の時間、リソース、コストを前もって計画しておくことです。

 私は、すべての機会に学びがあり、より効果的で正当な考え方に結びつけることができると本気で信じています。忍耐力、強靭性、創造性は、逆境に役立つ美徳です。最後に言っておきたいことは、当社のヘルスケア・エンドユーザーおよび患者に対応する上で私たちが行う重要な仕事に対して、心からの感謝の気持ちと共感を忘れないようにすることが大切だということです。

 

Abhishek(Abhi)は現在、ノースカロライナ州のモリスビルにあるTeleflexのパッケージング・エンジニアリングのグローバル・ディレクターを務めています。彼は現在の職務で、すべてのTeleflexサイトのパッケージ設計、製造、戦略分野のグローバル・チームを率いています。ヘルスケア・パッケージングにおける18年以上の中核的な経験により、Abhiの名前がいくつかのパテントに記載されています。Abhiは、DePuy、Edwards Lifesciences、ConMed Corporation、Medtronicで革新的な指導的職務に就いたことがあります。彼は現在、ノースウエスタン大学のケロッグ経営大学院でMBAを取得しようとしています。彼は以前、ハーバード大学の戦略的経営の大学院学位を修了し、パッケージング・サイエンスの修士号(RIT)を取得しており、印刷エンジニアリングの教育学士号(インドのBMS College of Engineering)を取得しています。